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法人概要

理事長あいさつ

 ともに福祉会のホームページをご覧いただきありがとうございます。このたび、社会福祉法人ともに福祉会の理事長に就任いたしました武田 仁です。これまで法人を支え、理念を実践してこられた前理事長はじめ、多くの皆様に心より感謝申し上げます。

 ともに福祉会が掲げてきた「卒業後の進路保障」をはじめ、障がいのある仲間一人ひとりの“権利が保障される暮らし”、そして、誰もが当たり前に地域の中で安心して生きていける社会の実現に向けた歩みは、今後も揺らぐことのない柱であり、私も全力で継承してまいります。
 
 これまでの実践は、仲間たち、ご家族、関係者、そして地域の方々の「願い」に支えられて築かれてきました。その実践の積み重ねこそが、福祉の評価や価値を高め、社会にとってなくてはならない営みであることを、改めて胸に刻んでいます。
 私もその一員として、これからも一つひとつの願いに耳を傾け、それを“かたち”にしていく福祉を大切にしていきたいと考えています。

 社会福祉法人としての役割と使命をしっかりと胸に刻み、国民の権利を尊重し、平和の理念を礎に、福祉の専門性を高め続ける実践を、これからも大切にしてまいります。
 また私は、人権が尊重され、次の時代を生きる子どもたちが、自然な笑顔で日々を暮らせる、暮らしに根ざしたあたたかな社会の実現を目指して、実践を重ねてまいります。
 私自身も、これまで歩みをつないでくださった先人たちの想いを受け取り、いつかこのバトンを、また誰かに託せるようにそんな循環の中で、自分にできる責任を果たしていきたいと考えています。
 支えるだけではなく、そばで寄り添い、時には前に立って守る壁となり、またある時には、その壁を一緒に越えていける存在でありたい。そんな想いを胸に、これからも歩み続けます。

 仲間たち、ご家族、職員、地域の皆さまと心を重ねながら、「ともに福祉会」の名のとおり、ともに笑い、ともに学び、ともに歩む法人づくりを目指してまいります。

 どうぞ今後とも、あたたかいご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

理事長 武田 仁

ともに福祉会の沿革

 1979(昭和54)年に養護学校(現特別支援学校)の義務制がスタートしました。と同時に「卒業後の進路」が大きな課題になってきました。卒業した後、通う場所がなくやむなく「在宅」生活を余儀なくされる問題でした。在宅生活に戻るということは、社会との関わりも希薄になり、いろいろな力を発揮する機会もなく、生きがいや自己肯定感を体得していく機会も失っていくことにつながる大きな問題です。

 こうした状況をなんとか克服していこうと全国的にも「作業所づくり」のとりくみが大きな広がりを見せていました。ここ春日部においても、市内の5団体が共同で「作業所づくり」のとりくみが起こり、 昭和58年4月に春日部市で最初の公立作業所「ふじ授産センター」が開所します。しかし、作業所ひとつだけではすぐ定員いっぱいになり、また重度・重複障害の希望者はなかなか利用できる条件がありませんでした。

 こうしたことから、引き続き「どんな重度障害の人も利用できる」作業所づくりを目指すため、障害児・者の暮らしを守る市民の会が発足(1983・昭和58年)しました。また昭和60年に春日部市手をつなぐ親の会も発足しました。 両者はその後10年間独自のとりくみを進めますが、平成4年に春日部市との協議の中で、両団体が共同で運営委員会を組織し、「デイケア施設」(埼玉県単独事業)を運営することになりました。こうして開所したのがデイケア施設・ともにハウスです。運営委員会は、開所直後から次の展開を構想しました。より安定した運営基盤の確立とより多くの利用者の受け入れ、そして利用者・家族の多様な願いに応えるための運営母体の法人化と施設の認可化を目指したのです。デイケア施設を運営しながらの法人化と認可施設づくりは、家族や関係者に大きな困難と多大な負担が伴いましたが、どんな障害の人も通える施設づくり、当たり前に暮らせる地域づくりの理念が大きな原動力となり、また多くの市民の皆さんと行政のご理解・ご協力がこのとりくみを後押しして下さり、平成9年3月に社会福祉法人が認可され、平成10年1月に認可施設ともにハウスが開所し、現在に至る基礎となりました。
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